倦怠感があり、医大へ行くのを断念する。かわりに、主治医にファックスをつらつらと書いた。
「細菌検査の結果が悪かったら、お返事いただきたく存じます。
 もしも悪いようでしたら、這ってでも行きます」
…と書いたのがいけなかったのか、数時間後に返事が来ていた。

「検査結果、好気性・嫌気性ともにマイナスです。勿論MRSAもマイナスです。では、お大事に」

…マジですかー!!!!!???

MRSAによって細胞も骨も破壊されてしまったわたしとしては、飛び上がるほど嬉しかった。抗生物質が効かず、ステロイドを外から使う治療を半年以上も続けて、やっとマイナスになったかと思ったら、風邪をひいただけでプラスに転じてしまうMRSAのしぶとさにうんざりしていたし、免疫力のない自分にもうんざりしていた。
それが今回、中耳にたまっていた膿には何もなかった。
こんなに嬉しいことはない。
このまま体調をキープすれば、わたしはもう抗生物質を飲んだり、ステロイドを使う必要もない!!


治療に当たってくれた主治医をはじめとするスタッフに、とても感謝している。
痛かったけど、チュービングして良かった。聴力もだいぶ戻ってきて、音のあふれる生活に追いつくのが大変なぐらいだが…(あまり長い時間いろんな音を聴いていると、くらくらしてくるため)
過換気の発作はときどき出てくる。耳だけでも良くなってくれて、本当に嬉しい。これで医大に行かなくて良いというわけにはいかないけども、とにかく嬉しい。
もしも今度またチュービングしなくてはならないことがあっても、わたしはもう迷うこともないだろう。