エビリファイという新薬が、2週間前から出ている。
最初の3日間は頭痛でかなり苦しんだが、他には特になかったように思う。気分も少しずつではあるが、持ち上がってきている感じだ。持ち上がった気分とともに、愛されていなかったと思いたくない過去も思い出して、そのときの映像が鮮明に浮かび上がって、それがまたわたしを苦しめる。副作用と同じように、そんなものは乗り越えてやるしかないのだとわかってはいても、苦しい。


愛されてはいなかったのだと思いたくない。
愛してくれていたと思いたい。
それでも愛されていなかった証拠は、今のわたし自身、そのものなのだ。
愛されていたならば、こうならなかったであろうという、今のわたし。
わたしが愛してやらなくてはどうするのだろう?