洗い物と掃除。昨晩食べた芋きんつばは、やはり胸焼けを起こさせる。口に酸っぱい味が広がるというのは、どうも事実らしい。寝入ってはひどい胸焼けで起きて、おさまってはうとうとして、また胸先をつきあげる熱さで目覚める。
砂糖を体が受け付けなくなっている>和菓子全滅
ダイエットにもなるから、まー良いか。
ボーっとして、フレーバーティーをすする。それで良い。和菓子が食べられなくても、アッサムが飲めなくても、死にゃしない。アッサムが飲めなくても、ダージリンを飲んでやる。和菓子が駄目なら、ご飯を甘くなるまで、厭っていうほど噛めば良い。


言って/ちゃんと 言って/聞こえないふりをしないで/ここに居たいの/私は側に居るのよ/抱いて/ちゃんと 抱いて/この体に残るように/強い力で/もう 泣かないでいいように/どこまでも/行けるような気がしてた/でも 寒くて/とても 寒くて 歩けない
Cocco “焼け野が原”》



薬を連続で入れる。全部胃薬。昨日はとてつもなく苛々して、ついにリスミーを車の中でかじった。眠れはしない。ただひどく落ち着くようになるだけ。
胃液の味が口でする。…甘いものなんて食べなくても生きていける…わけだから…

父と一緒にテレビを観ているだけなのに、とても憂鬱な気持ちになる。憂鬱というよりは哀しくて、哀しくて哀しくてたまらないのに、涙が出てこない。哀しすぎて泣くことをも忘れ去ってしまったかのように。
哀しい番組でもないのに…

しまった、主治医のところへ行けば良かった…
とにかく横になるものの、不安に急き立てられて手首を切る。ああ、何をしているんだろう、そんなことをしても何にもならないのに、でもわたしはとても落ち着くんだから、切らせてよ。



まともな考えがめぐらない頭で、もう駄目だと泣けるうちは歩いていけるのだと叫ぶようにして言い聞かせる。
いつでもショックは後になってから、来る。
急げ。聴こえなくなる前に、あらゆる音を声を叩き込め。

泣くのは最後で良いんだ。