いざ、京都へ紅葉を狩りにゆく。
半分狩れば後は青くなるのだが…



高雄の下のほうから撮影



当初、高雄まで行く予定はなく、嵐山を散策するはずであった。映画《ボルケーノ》の避難民もかくやと思うばかりの混雑ぶりに、父とわたしはついにあきらめた。何でも、朝8時からこんな具合なのだ、と、警備の人も疲れたように教えてくれた。
しょうがない。高雄へ行こう。
ここでわたしが「なんで高雄やねん!!」と怒り狂う。なぜ自分でもそんなに怒り狂っていたのかは、忘れてしまった。宇治や松尾、美山、嵯峨野のほうが近いのに、だったら嵐山も歩いていけない距離ではあるまいに、高雄なんかに連れていかれると、スキャンダルのあまりに療養を口実に幽閉された平安貴族みたいで厭!! という感覚だったのかもしれない。
しかし、高雄は空気も紅葉も綺麗であった。
パターゴルフとアスレチックで遊び、機嫌を直す。
お前はガキか。

機嫌がよろしくなかったのは、3時間しか眠れなかったためだと、後にわかる。



四条も三条も全滅状態である。
そんな父娘は、京都インターの手前の吉野屋で、遅い昼食をむさぼるようにして喰う。どうして、わざわざ京都まで出てきて、吉野屋なんだろう…と、満腹になった2人は茫然とした。


帰りに買い物。服と食糧を少し。