阪神タイガースが優勝した。…という内容のブログは多いだろう。そしてまたその文章に「こんちきしょう」がつくか「やったぜ」がつくか、それとも「別に興味ない」とか「バーゲンだけが目当て」なんて、「それでもエエから祝ったってくれや」と言いたくなるようなものは、さらに多いのかもしれない……
わたしはというと、言い出しておいて何だが、あんまり興味がない。というのも、プロ野球は昔から、延長戦などで我が家のチャンネル権争奪戦において、しょっぱなから甚大なる被害をまきちらし、そして去り、きりもみ落下で舞い戻り、どこが勝っても負けても被害をぶちまけ、台風のように決まった時期に暴れていたものだから、わたしはその事柄について「いい加減にしろー!!」としか言い様がなく、かつ「延長したくせに負けてんじゃネーヨ!!」と、リモコンを投げつけたくなった人はいるだろう>わたしは断じて投げていません

まあ、勝ってくれて嬉しくはあるかな。昭和のめちゃめちゃ強かったタイガースを知っている世代からしたら、その後の落ち込みぶりは物悲しくて、球場を見るにつけて、せつない思いを抱いたりしたものだ。
「あのときは強かったのに」
「ほんまやなー。あの強さはどこいったんやろ」
タイガースは、当分こんな会話をしなくても良い状態にあるが、トラに食いちぎられて踏みしだかれた他の球団では、チケットを求めようとして辞めようかと迷っている列の真ん中あたりから、もうそんな会話が飛び交っているのかもしれない。

しばらく、まぶしい秋となりそうだ。