ここのところ、風邪でもなさそうなのに体調がおかしい。食欲がない日もあり、先日またエンシュアを少しだが飲み出した。むろん、食べられるときは食べているが、それでも1日の所要カロリーに達していないことは「また栄養指導へ来て」と言われてしまったことで明らかだ。
眠れなかったり、食べられなかったり。
ちょうど10年前のこの時期に発病したので、今つらくなるのは仕方ない。天気の良い日も、春が近いのか少なくなってきていて、空がどんよりしているどころか、激しい雨が降っている日も多くなった。
それを差し引いても、手術しなくてはならないことを入れると、嬉しい気持ちにはあまり、なれない。ただ、出かけるときは雨でも雪でも「寒い〜」と言いながらも出られるようになったのだから、良いといえば良いのかもしれないが。
年が明けて、ひとりで電車にまだ乗れないのがキツい。ただの買い物なら、まだ我慢できる。他のもので代用もできる。けど、耳鼻科で再発を告げられては、そうもいかない。


「どうしても明日、医大で手術の話をしなくてはならないんです」
だからリタリンをください、と言うと、主治医は最初に処方したとき以上に戸惑い、渋った。弱くなったわたしがリタリンを欲しがればどんなことになるのか。わたしは最初から「自己管理はしっかりします。依存になるほどは飲みません。なっても泣き言は決していいません」…そう、約束していたからだ。
だが、主治医がリタリンの処方をためらったのは、わたしが精神的にも肉体的にもダメージを受けていたからではなかった。
結局、最低限の量を処方してもらう。3つも要らないって。