深夜、彼氏とメッセンジャーで話す。最初わたしが加入したAOLを辞めていった友達や、不具合が出るので入れたくない(すでに別のもっと便利なメッセンジャーを使っている、など)…という事情のある友達向けに、わたしは複数のメッセンジャーソフトを使っている。ヤフーはその筆頭たるもので…というよりも、ヤフーしかわたしのMacに対応していないので、本当はMSNを使いたいのに、泣く泣くヤフーなんか使っているのだ!!
どこまでもマイノリティ、尾瀬羽あれく。一瞬、日記のタイトルを某《マイノリティ・リポート》にしたくなってしまったが、それは激しく気のせいだ。
夜、彼氏とメッセで話す。いくつか気になることがあったからだ。もっとも、彼氏は気にしているがわたしは気にしていないこと、もしくはわたしは気にしているが彼氏としては「そんなこと気になってたの?」…なんてことは多い。少し過去の話もしたりしたが、どうしても故郷――というよりは出身地――に戻りたくないようだ。話を聞いていると、やや「ふるさと」という言葉からは、ほど遠い場所に感じられた。
わたしは、会話で関西弁を使うことがない。使わないようにしつけられた、ということもあるが、母は関西の出身ではないため、関西弁を使わない人だったのだ。今ではすっかり大阪のオバチャンになり、買い物をするときの眼光の鋭さにも恐ろしさを感じるほどである(笑)し、メールにもなぜだか関西弁が混じっている。妹の家で関西弁を話さないのはわたしぐらいで、彼氏なんかはすぐに馴染んで「ホントは関西人じゃないか」と思うほどの勢いで“しゃべり”と化す。あいにく、オーディオの話題は理解できないし、聴力が悪化していると会話について行くのがつらいため、妹が友達との約束でいないときなどは、ずうずうしく彼氏のひざまくらで寝る。妹がいても寝ていたようだが、やはりわたしと妹はどこかが似ている。意地っ張りなところとかが。
話がそれたが、気になったことは「関西弁をわたしがほとんど使わないことについて」彼氏が最近「前におつきあいした人は関西弁バリバリだったんだけど」…と言及したことだ。ちなみに、わたしはこの女性と話したことがあるし、別れるに至った経緯も知っているため、好意が全く持てない。確かにこの彼氏について行くのは、少々難しいのではないかと思うこともあったが、やはり「君は甘ったれだよ」と言われれば、社会に出たことのないわたしは「そりゃそうね」としか思えないし、実際そうなのだ。
親の金で進学し、結局退学し、無職のまま養われている。病気だからしょうがないと言ってしまえばそれまでだし、働きたいがなかなか就職口はない。この御時世、登録してもすぐに仕事が来るとはわたしもちっとも思っていないのだが、病気を持つ障害者は障害だけを持つ障害者より不利であるということも、告げられた。
ああ、それはそうだろうなあ…障害がなくても病気を理由にことわられることは、母がそうだから知っていた。コントロールが自分でできるとどれだけアピールしても、病気や障害があるのでは、やはり圧倒的に不利だ。
そしてまた彼氏に言われる。「営業向きじゃないよね」
…営業て何、と返して、コケさせてしまったこともあった。確かに向いてない…やってみなければ何事もわからないこと*1だが、とにかくお客さまの相手向きではない。すぐにうつむいてしまう癖がついているのと、立っていると血が下にいってしまい、顔が土気色を通り越して死人色になってしまうからだ。うつむいてしまう癖がなくても、こんな店員が「いらっしゃいませ」なんて出迎えたら怖いだろう。体質と薬ですぐに血圧が下がってしまって、こればかりはどうしようもない>というのも、発病前から「いつもこんなに血圧が低いのか」と言われつづけていた過去がある
おそらく、夏風邪をおして面談をしたとき、わたしの顔色はとても悪かっただろう。親友いわく「ファミレスまで歩いてるときと、入った直後は血色もよかったのに、座ったらすーぐ死人みたいになっとったよ。喰ってるあいだにも、どーんどーん真っ青ゆうより真っ白になっていっとった」……なので、面接官の人はミスドに入った女性が紅茶が経費で落ちるお礼を言った直後にどんどん青白くなっていく、リアル納涼に出くわしてしまったのだろうか?
面接官の方、納涼面接でたいへん申し訳ございません…

彼氏と話しているときに泣くのはやめよう、と思っていたのに、それでもわたしは、やっぱり怖い。主治医を信用していないわけではないし、医大は快適な場所だとわかっている。それでも、「MRSAで患者死亡、判決」という見出しが、とてつもなく恐ろしい。

*1:行きつけのお店の店員さんは耳が不自由で、結構筆談で盛り上がる