薬を飲むとご飯がもらえると勘違いしているのか、薬を飲めば楽になると理解しているのか、よくわからないながら、愛猫はおとなしく薬をスポイト*1で飲んでいる。
しかし、排便があったのがセンターで注射を受けた日だけだったのが、どうしようもなく気になる。食事といっても前よりも少なくしてあり、なおかつ水分を加えているため、便の回数も量も少なくなってしまうはずだ。人間も同様であり、わたしは点滴と水分しか受け付けなかった頃、ほとんどトイレへ行ったことがない。とはいえ気になるのはしょうがないので、寝ているところを起こして食事のしたくをしてみたりする。
段ボールをかじる回数はどんどん少なくなってゆき、今では真夜中なのにリードやらで遊んでいる。なぜか小さな引き出しで眠ることを覚えてしまったため、朝になると引き出しがいくつか開いており、中身がオモチャにされているなんて悲劇も増えた。
「甘えてくるのは子猫のうちだけ」
なんて、ホント嘘だなあ……。小学校に上がったときに買ってもらったシングルベッドをずっと使っているので、布団ははみ出すしスプリングもがたついてきた。そして何より、小柄なわたしは気にならないが、それは「わたしだけが寝ているのは気にならない」のであって、猫が横にいると、少し気になる。おまけに、さらに甘えているときは人間のように枕を使うので、わたしの頭が枕からずり落ちてしまうことまである。
喜んでいいのか悲しんでいいのか…
でも、このコが病気になったりするよりは、甘えられたほうがいい。というのは素直な気持ちだ。あんまりまとわりつかれて、廊下を歩くときにつまづいてしまったり、入浴やトイレなんてドアの前でニャーニャー鳴かれてしまって辟易してしまったこともあったけど。
少しずつ、食事の量は増えている。カリカリより、缶詰にちょっとお湯を足したもののほうが好きなようだ。しかし、わたしがベッドにいると愛猫もベッドに入って寝てしまい、そのまま起きようとしないこともしょっちゅうあるので、無理矢理にでも起こして薬を飲ませ、食べたいなら返事をしなさい、と猫缶をコンコンと叩く。


猫にも「うつ」って、あったかな…?

*1:犬猫の薬のほとんどはシロップ