日記を書こうとして、視界が揺れているのに気がついた。
ちゃんと眠れていないのにシャワーなんて浴びたからだろうか? 今日はお墓参りがあるので、眠剤からユーロジンを抜き、デパスを1ミリ。こうしないと残って起きられない日が多い。ハルシオンユーロジンを一緒に使ってどうするんだ…と、まだ眠い頭でMacに向かう。
なんか揺れてる。めまいだろうか…?
地震だ。
お墓参りまでには起きられず、結局したくをしているうちに置いていかれてしまったが、数時間の余裕を持って起きて待っていてもわたしが待ちきれないので、あまり変化はない。
軽い2・3の地震だが、一気に食欲がそげた。こんなんじゃ駄目なのに…新潟以来、たいぶ落ち着きは取り戻したようで(その前に9月頃、こちらで比較的大きな地震があった)、単なる軽い地震なのか、それとも震源地が遠いのか? 遠いとしたらデカい地震だぞ、という考えが頭をかけめぐる。残酷なもので、被災地が停電していても、こちらでは被害映像が見られる。
震源地は福岡。日記書きさんの中にも、福岡在住の方、または福岡に住んでいらした方がいて、心配だ。昨晩話していた、最近チャットで知り合った陽気な男性も福岡だったな…と思うと、暗澹たる気持ちになる。
「映画へ行かないのか?」という父を思わず怒鳴りつけてしまう。父と映画を観る約束は数日前からしていたが、新潟のときもそうで、地震があったのを知ったのに自分だけ遊んではいられないという気持ちになる。どこも落ち着きなんて取り戻しては、いないのかもしれない。それでも、3種類の頓服を飲んで倒れた9月よりはずっと落ち着いてきたのだ。ODではなくホルモンバランスの崩れと軽いパニックだったのだが、それだけ飲まねば症状は消えなかった。


さて、…外出をどうしたかというと神戸三宮へ。大阪へ行くと思っていたら神戸だったので、ちょっと不満を漏らしてみたりするあたり、地震のことが気になっている。何も大阪だったら地震は起きないというのではなく、神戸のあの映像が脳裏から離れた日はないし、何より倒壊したビルの横を歩いていたこともあったのだ。
今ではすっかり、綺麗な街並みになった。震災前よりも綺麗というか、無機質な街になってしまった感じが拭えず、わたしは貝原元知事が、どうしても最後まで好きになれなかった。そして、また今夏には知事選がある。
ギリギリで《あずみ2》に滑り込むが、ストーリーが「?」で、殺した幼馴染みで初恋の人のそっくりさんとか、糸を使った変な忍者とか、何より美女の刺客で毒が…って…何?
どこかで観たような映画だと思ったら、マッドハウス川尻善昭氏が脚本担当。
映画に詳しいレジーさん*1に訊いてみたら「本人だよ」とのことで同姓同名さんではないことが判明。確かに実写で「川尻氏が…」と言ってもわからないだろうなぁ、もともとはアニメの監督さんだ。ファンタスティックゆうばりに出品したのは…何年前? にしろ、そのときすでに《あずみ》のモチーフは出来上がっていたというのだから、《獣兵衛忍風帖*2の川尻氏が引き抜かれないほうが不思議かもしれない。ただ、実写で「ぶっちゃけありえない!!」…という設定が多くて、脚本やったの誰だ? と半眼で銀幕を眺めていたら、川尻氏だったというオチつき。キャスティングのはしっこに矢尾一樹氏の名前を見つけ、さらにひっくり返りかける。
どの役が矢尾さんなのかはわたしにはわからなかったが、矢尾+時代劇という組み合わせは、ある意味とってもオイシイ。
上映時間は2時間と標準的だが、「こんなんありえない、B級だ、ぐああ!!」という方には《あずみ2》はお薦めできない。武器だの設定だのがすごくマニアックで、原作をベースにするどころかその上を走っていっている。スタッフからしてマニアックにならない方がどうかしてると思うが(わたしは好き)
「ネェ様が好きになった作品って全部マニア向」
そんなアナタは誰ですか?

その後、ふらふらしながら、元町へ向かって行進。意地でジェーン・マープルに入り、「ワンピースありませんか?」と店員さんと話をしてみる。ジェーン・マープルでは定番のワンピースというものは存在せず、毎年季節ごとに違うものが出るそうで、何でまたワンピース? という顔の店員さんに「嶽本野ばら先生の作品*3に出てきていたので…」と言って「なるほど〜」という反応をされてしまった。
そしてやや引いている父親も巻き込んでみる。流石に…ハイ、こういう場所は…入る父も父だ。
歩くのが好きな父について、てれりてれりと南京町を歩いて三宮まで引き返す。モロゾフで紅茶を頼むとき、念のために種類を訊くと「アッサムです」…ううわぁぁあ!! アッサム体に合わなくて気分悪くなる…天下のモロゾフにアッサムしかないなんて…と注文をあきらめて、ボーと父の食べるのを見て過ごす。そういえば…今日何も食べてないような…!?
帰りはそごう地下で買い物。食欲のない日があるわたしは、葛入りショウガ湯をよく飲むので、近所のスーパーからショウガ湯(葛入り)が消えて困ってしまった。デパートならあるかも、と思ったら「ないですねぇ」……葛は餅になっていた。餅になるなら湯になってもいいじゃないか、という理由で吉野へ行きたくなる。
電車に乗るとその場の全員が同じ方向を向いていたが、何があったのかサッパリわからない。何でも酔っぱらいが粗相をしでかしたというのが父の説明だったが……最寄り駅にある書店で日渡早紀著《グローバル・ガーデン》の最終巻購入。こういうハッピーエンドも有りだろう、と思いながらも、ハルヒとシシィのその後が気になるエンディングだった。もっとも、ふたりの生命も想いも全部、「ろびん」が持っていったのだろうけど。


そして、大河ドラマを観てこれを書いているという算段。
玄海島では避難が始まったというが、今、九州はどうなってしまっているのだろうか…

*1:友達。映画フリーク

*2:ファンタスティックゆうばり映画祭のアニメ部門の賞をかっさらった作品

*3:ツインズ