駅前のショッピングモールに行く途中で、夕焼けを見た。
生きてさえいれば、こんなものも、あんなものも見られるんだろうな…
秋だからだろうか。
今はもう居ない知り合いや友人が浮かんできて、仕方ない。

わたしが言えた義理ではないとわかりきっているが「死にたい」と言うのなら、その命が欲しい。生きられなかった友のために。知人のために。
わたし自身も何度も死にたくなったこともある。
だから、本来ならばそんなことは口が裂けても言えない。
…わたしは会いたいのだろう、きっと。


二度と戻らぬ旅へと出た友に。


ねえ。
わたしの腕前では、美しいものを表現するには全然足りないけど。
見ているのだろうか。
わたしの知らない、どこかから。

……もう一度会いたい。