ここ数日、ぐったり寝ていた。何もする気力がわいてこない。
このままでは「明日すれば良い」と気楽に構えていた用事が何も済ませられないまま2006年を迎えてしまいそうなので、リタリンを飲む。数日ぶりの入浴(ハッキリ言ってかなり汚かった。ウツが酷いと何日も入浴できない)を無事終了すると、父が案の定ソファにあぐらをかいていた。
「おせちは取りにいったの?」
パソコンデスクの前に伝票が置いてあるのを見ればわかると思うが、そもそもとんなところに伝票を置いているはずがないのではないだろうか。何かあるとデスクに置くのはわたしの癖になってしまい、今では血糊付きカッターナイフ、ビタミンやカルシウムに代表されるサプリメント、ピル、筆記用具、のど飴、地図などが置かれている――果てには頓服やら。
髪の毛を乾かしたら、今年最後の買い物が始まる。買い物へ行こうとしたら、父が「腰が痛いから行かない」………それは全く構わないのだが、腰が痛くなった原因が『長時間のパチンコ』なので、わたしは同情できなかった。自分の稼ぎで遊ぶのは自由だし、何より父には誰よりもその権利が保証されて然るべきであろう。しかし、わたしはそのあいだ『外で夕食を済ましてるのかわからない連絡もない父親』を『ご飯を作りながら待っていた』わけである。
うんざりした。
「ついてこられても迷惑だし」
とハッキリ返すと、明らかに父親の機嫌が悪くなる。
人は具合が悪いと不機嫌になるというが、かなりうんざりしているわたしは「やかましいわ!!」…これぐらい言っても罪にはならない気がする。具合が悪いというのなら、わたしの耳も心も同じだ。うろうろ歩いていられるよりは、おとなしく寝ていてもらったほうが助かるし、第一腰に悪いことをしまくって「痛い」とは何ごとだ。
ガキじゃあるまいし。
そんな人間に「痛い」とか言われたくない。

父親がついてくると正直ウザイし困るので、1人で買い物に行く。ついに代替機の携帯で年越しをするわけだなー、と、罪もない携帯ショップを国道越しに睨みつけてやるが、出てこないものは出てこない。
おせちの前に走り出したプロット用のノートを買うためにフロアを上へ行く。
ノートを忘れて本を買う。アホである。フラつく体で戻ろうとしたが、結局、そのへんにある紙切れに書いても良いんじゃないかとしか思えない。

交響詩篇エウレカセブン(2) (カドカワコミックスAエース)

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「…フン。
 具合が悪くなったら、またクスリ打てばいいんでしょ?」
どこかで聞いた台詞だなあ…>じつは自分が言ったものだったりする

おせち含む多量の荷物を両手にタクシーで帰宅。