起きられない。眠れない。夢をみる。
眠りに落ちるまでが怖い。わけもなく哀しくなって、涙がとまらないときもある。

この頃、本当に自分に余裕が無くなってきたのをひしひしと感じる。直そう、直そうと思っている悪癖は、わたしの自制心を嘲笑うように追い抜いて、どこまでも走っていく。
これ以上太りたくない。食べたくない。食べないと死ぬ。食べたくない。
口角炎が治らない。


何がそんなに怖いのだ?

どこか遠くへ行こうと思う。
わたしをさいなむものの、手の届かない場所へ。
どこへ行くかは決めてはいない。ただわかるのは、そこへ行ってもわたしは現実の鎖から逃げることはできず、自分から思い出したように帰ってくる、ということだけだ。
断ち切ってしまえれば良いのに――なぜ縛る。なぜ縛られる。