わたしは炭酸が苦手である。よって、その手合いの飲み物はほとんど口にしない。昔は少し飲んだりしていたが、やれ糖分だやれ炭酸の強さだと気になってしまい、もっかお茶とミネラルウォーター、そしてスポーツドリンク(しかもメーカー選んでるし)で喉を潤している。『若武者』というお茶が出たが、どのあたりがキレ味の良さかわからず、それでも起き抜けのカフェイン入れのために飲む。
茶道部で「ニガイ…」と先生や友達を困らせた経験が豊富にあるわたしは、抹茶を薄めにしてもらっていた(苦笑)が、それでも抹茶は緑茶よりもはるかににがいようで、緑茶を飲んで「渋い」と感じることはあっても、「にがい」と思うことは、まず、なくなってしまった。


無炭酸コーラを飲んでみた」
「…その物体は、美味だったの?」
そう返すと、無言が返ってきた。メッセンジャーやチャットでは、相手が席をはずしているのか、それとも無言なのかわからないため、律儀に「…」と返ってくる(筆談でもこういうことはある)
「まずかった…」
「じゃあ、なんで飲んだん?」
「だって、はてなの注目リンクにあったから」
騙されてどうするんだ。
そもそも、コーラは炭酸であるから良いのであって、気の抜けたコーラは、炭酸がきらいなわたしでも、とても飲めたものではない。バニラコークが好きという、味覚音痴を疑われるほどの変人さを自覚しているわたしでさえ、炭酸のないコーラはひどく…とまではいかなくても、不味いものだと思う。以前、ソニプラでバニラコークを買って彼氏と妹をも道連れにするという極悪非道に走った過去をわたしは持つが、彼氏はそれ以上口をつけようとはせず、甘いものが大好きな妹が全部飲んでしまった。妹、恐るべし!!
…妹はやっぱり、わたしに似ている。
そして、その「不味かった」飲み物が最後まで友の胃におさまったかどうかは謎だが、とにかく2度と飲みたくない!! とモニタの向こうから鬼気すら感じる。「コークハイ*1作ってあげようか?」と訊くと、炭酸と酒が好きなその友はたいそう喜んだが、「バニラコークかドクターペッパーで割るけど」とトドメを刺してみたら、死んでも口を開けない――というような内容の返事が来た。
「ワインや日本酒ならともかく、そんな甘い酒なんざ反則だ!!」
大概日本酒は甘いが、わたしの地元は酒造りで有名なため、イベント時に神社へ行くとタダで飲ませてもらえる。そして、酒造メーカーは競って『お酒コスメ』やら『お酒エステ』なんてものまで作り出してしまい、今ではそういうものも使えば、さらに飲めるという寸法だ。
しかし、わたしは不思議なことに「紅茶で酔っぱらう人」なので、酒精を必要とする事態があまりない。大学時代に「当店独自のブレンドで、チベットのお花が入っているんです」というフレーバーティーで酔っぱらうならまだしも、アフタヌーンティーの『ジンジャー&ミント』やら、どこにでもある『ダージリンセカンドフラッシュ』でも同じように酔っぱらってしまうあたり、謎としか言い様がない。ただ、続けて飲むと馴れてしまい、酔っぱらいはしなくなる。
「そういう体質の人々が茶しばいたら、楽しいやろなー」
「たぶん、ヨダレたらすほどアヒャアヒャ笑って、寝るだけだと思うよ」
「…そんな楽しいことはないと思う」
全員が酔うというわけではなく個人差が大きいが、お酒のような酔い方ではないので、おまわりさんに素敵な場所に揃ってつれていかれてしまうだろうけども。


「はたから見たら、薬でトンでる女にしか見えないやろなー」
そう、それが問題なんだよね。
…そういう問題でもないような気がしてきたのだが。

*1:幼少の頃、父親からかっぱらって飲んでいたわたしは、ある意味ザルに育ちました