クリニックでカウンセリングの予約を入れる。
「来週が初診なので、それまでに先生に相談したいことを、紙に書いてきてくれますか」
…と言われ、筆談用ノートを広げてみる。書きながら、文章に全くまとまりがなく、かつ句点がやたら多く長ったらしく、話し言葉で書いているのに気づいた。自分で読み返して顔をしかめてしまうほどだ、さぞ読みづらいだろう。
この日は本当は切れたピルを処方していただきに来たのだが、かえって予約なしで(処方した記録のある薬は、予約不要)薬だけ受け取って良かったのかもしれない。「それじゃあ、来週お願いします」と言っただけだったら、相談したいことをまとめる時間が減ってしまう。


処方がすむと、後は次回に向けての予約取りだけになる。
来られそうな時間に入れ、クリニックをあとにする。そして、向かったのは駅前のショッピングセンター。ドラッグコーナーで介護用品の取り寄せをお願いして、そのままジュンク堂へ勝手に足が向かってしまう。《ブギーポップバウンディング ロスト・メビウス》購入。
その他にも何かないかなー…と物色していたら、時海結以著《玉響*1》の続きやら、何やら――わたしからすれば――面白そうな小説が出ていたり、《ゼノサーガ2》が小説になっていたりして、しばらく立ち尽くしては取ったり戻したり。
手にはブギーポップを持ったままなので、店員がときおり、うさんくさそうな顔をして通り過ぎながら見つめてくれるが、それなら買い物用のカゴを用意してくれないかと少し微笑みたくなった(鬼)
実際、前が見えないほど本をかかえている人も見かける。
背丈がミニマムに低いわたしはあまり上のほうが見られないので、ふと視線を持ち上げてぎょっとすることがある。積み上げられた本に顔を隠されてしまった人が、それでも前を見ようとして、本のタワーの横から首を「これでもか」と、のばしている。
学生の頃は、わたしもあんな無茶をやったものだった――借り物の本でだが。


最近、モニタに向かい過ぎているのか、頭痛がするほどの眼精疲労に、連日のように苦しむ。レルパックスがどんどん減っていくのに危険を感じ、モニタよりも書物に向かうようにする。目を使うことにかわりはないが、モニタよりも紙は刺激が少なく、何よりわたしは活字が好きなのだ。
もちろん、読むのはブギーポップ


さあ、この死神はわたしに今度は、いったい何を見せてくれるのだろうか?
やさしい絶望か。それとも。

*1:舞台は古代の日本。恋愛&ファンタジー小説